昨年、日本には2400万人を超える外国人観光者が訪れましたがその多くは日本人との交流がないまま帰国しています。
理由は国際都市と言われる東京の街中でも英語が通じないこと、
控え目な国⺠性など日本の コミニュケーション環境にあるようです。
特に地域の歴史や文化を知る中高年の 人びとと外国人との交流機会は少なく、
私たちは英語力のある方達と 地域の人びとが連携して日本文化を世界に発信することが、
日本の国際化さらに次世代への文化継承にもつながると考えています。
<文化体験>
地域の歴史や文化を知る中高年の 人びとと外国人との交流のきっかけとして
「地域の先生たちが日本の文化を伝える文化体験」を行なっています。
気候風土が違えば美意識やライフスタイルも変わってきます。
現在、茶道、書道など21のプログラムがありますが体験を通して、私たち日本人がどのようなものを美しいと感じ、
何を大切に暮らしているのかを知ってもらい、同時に私たちも諸外国の文化を知ることで相互理解を深めています。
<海外に学ぶ>
日本は古くは中国から、そして近代化に向けては欧米諸国の制度やシステムを学び国づくりに活かしてきました。
日本文化に関心が持たれ世界中の人々が訪日している今、さまざまな日本の課題に先進的な取り組みをしている国々からも多くの観光者が来ています。家庭で日本の文化を教えたり、料理を一緒に作るプログラムでは交流を通して、教育や福祉など諸外国の人々の考え方や価値観を学ぶ機会を作っています。
<東京の役割>
日本を訪れる外国人観光客の約半数が東京に滞在、また経由して他府県に旅をしています。
外国人旅行者が一番必要としているものは、旅の情報です。
東京に住み田舎のある人たち、他府県に友人を持つ人たちが地元の情報を伝えて、
旅先で交流ができれば外国人旅行者の旅はもっと楽しくなると思います。
各県にふるさとを持つ人たちが暮らす東京の特性を活かして、
日本の多様な文化を世界に発信していくことが東京の役割と考えています。
<日本にできること>
日本には古来より八百万の神の考え方があり、外国の神様ももてなし共に祭りを楽しむ風土がありました。
今、日本には世界各国からさまざまな文化、宗教の観光客が訪れていますが、
茶道など和を尊ぶ日本の文化を通して世界の人たちが心の交流を深めていただけたら、
日本の旅、日本の観光が平和貢献の一助になると思います。
谷中・根津・千駄木を総称して『やねせん』の愛称で親しまれています。
谷中をレポートしたスウェーデンの留学生が『ジブリの世界に入り込んだようだ』と表現をしていました。
そして、最後に『この街に住みたい!』と言っていました。この街が欧米人のゲストに人気があるのは、近代化(西洋化)で東京からなくなってしまった何かが、あるからなのかもしれません。
そんな街『YANAKA』から皆さんの『英語力』で、美しい日本の文化を世界に発信するお手伝いをして下さい。